双方の発展へ協力 三重県とスペイン・バスク自治州が確認書

【バスク自治州の首相公邸でウルクリュ首相(左)に記念品を手渡す一見知事(県提供)】

スペイン訪問中の一見勝之三重県知事は16日、バスク自治州の首相公邸(ビトリア市)を訪れてイニゴ・ウルクリュ首相と面談し、双方の発展に向けて協力し合うことを定めた確認書に署名した。

確認書は両者が産業や食などで連携してきたことを「有用な手段だった」とした上で「さらに豊かな発展を追求するために相互協力を深め、相互に関心のある他の分野を探求する」と定めた。

県によると、ウルクリュ首相は県との連携について「産業、食、巡礼道の分野以外にも拡大させたい」と述べ、一見知事は「スポーツや文化、教育などを通じた若者の交流ができたら良い」と応じた。

また、一見知事はウルクリュ首相に来県を求め、熊野古道などの視察を提案した。ウルクリュ首相は「訪日の際には県への訪問を検討する。自分が行くことで関係を強化したい」と語った。

このほか、一見知事はサン・セバスチャン市のホテルを訪れ、県内とバスク自治州の料理人や学生らが交流する様子を視察。バスク地方と日本の料理を融合させて開発した料理を試食した。