人口減対策でも連携 三重県とスペイン・バスク自治州

【バスク自治州の貿易投資事務所でアムンダレイン副大臣(右)と面談する一見知事(県提供)】

スペイン訪問中の一見勝之知事は15日、バスク自治州で経済や環境などを担当する副大臣と面会し、人口減対策などの分野でも連携することで大枠で合意した。自治州にある自動車部品メーカーも視察した。

三重県によると、一見知事はビルバオ市の貿易投資事務所でバスク自治州のミケル・アムンダレイン・レイバー副大臣と面会。自治州政府と覚書を締結している産業の分野にとどまらず、さらなる連携を提案した。

アムンダレイン氏は脱炭素やデジタル、人口減対策で連携の余地があると説明した上で「相互の解決策を持ち寄りたい」と語った。一見知事はアムンダレイン氏の提案に応じ、関連する県の施策を紹介した。

この後、一見知事は松阪市内に工場があるゲスタンプの研究開発センター(アモレビエタエチャノ市)を訪問。「松阪工場はまだまだ拡大の余地がある」と述べ、研究拠点も設けるよう同社幹部に要望した。

一見知事はバスク自治州との連携強化を目的に、13日から7日間の日程でスペインを訪問。17日には熊野古道と同じく世界遺産に登録されているサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路も視察する。