安全運転意識の向上を 伊勢で春の全国交通安全運動出発式 三重

【パトロールに出発する白バイやパトカー=伊勢市朝熊町で】

【伊勢】春の全国交通安全運動が11日始まり、三重県伊勢市朝熊町の伊勢フットボールヴィレッジ駐車場で出発式が開かれた。20日までの期間中、歩行者の安全確保や、安全運転意識の向上、自転車のヘルメット着用などに重点を置き、交通安全指導や啓発活動を実施する。

伊勢署や交通安全協会、関係機関から約75人が参加。島田素明署長は「伊勢度会地区の交通情勢は、昨年に比べ厳しい状況。飲酒運転やスピード違反など重大事故に直結する違反の指導取り締まり強化、登下校時の見守り活動や薄暮時間帯のパトロール強化に取り組みたい」と述べた。

式後、白バイやパトカー、広報車がパトロールや啓発に出発した。

同署によると、管内の今年の人身事故件数は十日現在で94件(前年同期比24件増)、死者数は3人(同1人増)。藤田卓文交通第1課長は「家庭、職場、地域で交通安全意識を高めてもらいたい。特にドライバーは、時間と心にゆとりを持って、安全確認、歩行者保護の意識を持ってほしい」と話した。