曼荼羅アートと精麻の飾り 津のギャラリーで丸山さん、杉澤さん2人展 三重

【作品を紹介する丸山さん(右)と杉澤さん=津市一志町の松尾表具店ギャラリー「一期一會」で】

【津】津市稲葉町の丸山佳代さん(53)と、伊賀市柏尾の杉澤和代さん(56)の2人展「grace~天からの恵み」が、津市一志町の松尾表具店ギャラリー「一期一會」で開かれている。点描や絹糸で円形の模様を作る丸山さんの曼荼羅アート作品と、大麻草の茎から取れる繊維「精麻」を使った杉澤さんの壁飾りなど計約50点を展示している。31日まで。日曜定休。

丸山さんと杉澤さんは共に自営業と並行し自身の制作をしている。昨年丸山さんが経営する菓子店で開いたイベントに杉澤さんが出店し意気投合。丸山さんが呼びかけ2人展が実現した。

丸山さんの作品は円の中央から心のままに点を打ち描いた点描曼荼羅や絹糸を円形の板の周囲のくぎに規則的にかけ模様にした糸かけ曼荼羅で、それぞれにメッセージを添えている。杉澤さんはかごめ結び、相生結びなど古来からある縁起結びで作った壁飾りやアクセサリーを出品した。

丸山さんは「全く別の作品だが(制作の際)大きな力に導かれている感覚が共通している」、杉澤さんは「小さい中に宇宙がある。2人の作品を合わせることで広がりがあるといい」と話した。