授業や講義で高大連携 鈴鹿医療科学大とセントヨゼフ女子学園が協定 三重

【協定書に署名する原田校長(左)と豊田学長=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで10日、同大学(豊田長康学長)と津市半田の私立セントヨゼフ女子学園高校・中学校(原田泰宏校長)が、高大連携に関する協定を締結した。

協定により、学園の生徒が同大学で模擬授業を受けたり、大学教員が学園で出張講義をするなど連携強化の取り組みを進め、生徒に医療分野への理解を深めてもらう。同大学と近隣高校との連携は8校目。

同学園は近年、約2割の生徒が医療福祉系に進学しているという。同大学とはこれまでも年1回、大学教員の出張講義を実施してきたが、コロナ禍で途切れていた。学園と大学との連携は南山大、同志社大に次いで3校目。県内では初めて。

同日の協定調印式には原田校長、豊田学長が出席。原田校長は「これまで以上の強い結び付きのもと、授業連携や人材交流などを積極的に進め、中学から大学の10年を見据えた『線で行う教育活動』をともに実践したい」、豊田学長は「急速な人口減少に直面するこの地域で、より強固な信頼関係を構築することを期待している」とそれぞれあいさつし、協定書に署名した。