名所旧跡を52人巡る 津・ガイド案内で7キロをウオーク 三重

【お台場跡について参加者に説明するガイドの深見さん(右端)=津市内で】

【津】三重県津市内のボランティアガイド団体で作る市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会(13団体)は9日、市内の名所旧跡を巡る「知っとこ津『津城下のお地蔵さん』」を開催した。事前に申し込んだ52人がガイドの案内を聞きながら大門を拠点に約7キロを歩いた。

年3回市内各所を深掘りする今年で3年目の「知っとこシリーズ」の本年度第1回。今回は「安濃津ガイド会」(23人)が案内した。

参加者は4班に分かれ、乙部、港町などを経由し石棺地蔵を祭る地蔵院、北向き地蔵、津観音の延命地蔵などを巡った。

幕末に津藩が砲台を作ったお台場跡ではガイドの深見和正さん(62)が「外国船から守るため11門の大砲を備えたが実際撃った形跡はない」と解説。贄(にえ)崎灯台では杉山哲夫さん(73)が「贄崎の贄は神宮に供える海産物を捕る場所だった。御殿場は殿様が遊びに来る場所として整備され今につながる」などと説明した。

山歩きの仲間と参加した市内の川井とよ子さん(72)は「初めて歩く道が多く詳しく案内してもらえるのはいい」と感想を話した。