不審情報の提供呼びかけ 三重・鳥羽水族館でG7交通相会合前に4機関テロ対策キャンペーン

【来館者(左)に不審情報の提供を呼びかける職員とマスコットキャラクターら=鳥羽市の鳥羽水族館で】

【鳥羽】6月に志摩市内で開かれるG7三重・伊勢志摩交通大臣会合を前に、名古屋税関や鳥羽海上保安部、県警、県は9日、鳥羽市の鳥羽水族館でテロ対策合同キャンペーンを実施し、不審情報の提供を呼びかけた。

交通大臣会合に合わせたテロ行為防止対策の一環として、4機関が初めて合同で実施。参加した職員ら約30人は各機関のマスコットキャラクターとともに、同館の入り口付近でチラシと啓発グッズを来館者に手渡した。

【爆発物探知犬のデモンストレーション=鳥羽市の鳥羽水族館で】

名古屋税関は今回初めて、爆発物探知犬のデモンストレーションを実施。中部国際空港で爆発物や麻薬の探知犬として活躍する、ジャーマンシェパードの「モモ号」(雌、7歳)が9つのかばんのにおいをかぎながら歩き、爆発物のにおいを付けたかばんの前で「伏せ」をして知らせると、来館者から大きな拍手が起きた。税関が使用する金属探知装置の展示もあった。

名古屋税関四日市税関支署の寺沢義孝支署長は「不審な物や人、普段見かけない車や船舶などを見たら情報提供をお願いします」と話していた。