5万株のシャクヤク見頃 鈴鹿、13日からイベント 三重

【見ごろを迎えたシャクヤクの花=鈴鹿市長沢町で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市長沢町の東名阪自動車道鈴鹿インターチェンジ西側にある畑でこのほど、約5万株のシャクヤクの花が見頃を迎えた。13、14日午前10―午後4時まで「鈴鹿シャクヤクまつり2023」を開催する。主催は鈴鹿商議所SUZUKA産学官交流会鈴鹿芍薬(しゃくやく)プロジェクト。

同まつりではシャクヤクの切り花や鉢植え、関連商品の販売、同プロジェクトのパネル展示などがある。

シャクヤクはボタン科の多年草。根は漢方薬原料として使用するほか、花や葉は消臭・抗菌作用がある。約2万平方メートルの畑には、農薬や化学肥料不使用で育てる早咲きの和シャクヤクと中シャクヤク、遅咲きの洋シャクヤクが植えてあり、同市追分町の植木栽培・販売業イトウグリーンが畑を管理し、医薬品などを製造販売する伊勢くすり本舗(本社・伊勢市二見町)が根や花びらを使った商品化に取り組んでいる。

9日は早咲き品種がほぼ満開となり、多くの見物客が訪れ白や赤、ピンク色の花を見ていた。友人と2人で来たという四日市市智積町の主婦、芳山弘子さん(69)は「初めて来たが、本数が多くて驚いた。色もきれいで見応えがあった」と話していた。

イトウグリーンの伊藤哲男社長(77)は「気温が高かったので開花は例年より10日ほど早い。見頃は20日ごろまで」と話した。

まつり当日は富士フイルムマニュファクチャリング鈴鹿事業所の従業員駐車場からまつり会場周辺まで、無料のシャトルバスを運行する。