少数会派も議運委に 三重県議会の世話人会が決定

【委員会の構成などを検討する各派世話人会=県議会議事堂で】

三重県議会は8日の各派世話人会で委員会の割り当てなどについて検討し、議会運営委員会に少数会派から1人を招くことで合意した。少数会派の議員が議運委の委員に就任するのは平成31年以来となる。

県議会事務局によると、議運委には5人以上で構成する会派から委員を選出するとの内規がある。一方、ただし書きには2人以上の少数会派も議運委の同意を得れば委員に就任できるとの定めもある。

この日の各派世話人会では、自民系の少数会派「草莽」(4人)の長田隆尚代表が少数会派からの議運委加入を求めたが、最大会派の新政みえ(21人)は「まずは原理原則に従うべき」として難色を示した。

これに対し、第2会派の自民党(19人)は「議会改革の一環として少数会派の意見を尊重してきた経緯もある」などと主張。少数会派の議員を議運委に加えるよう求め、新政みえの了承を得た。

少数会派では議員が最も多い草莽(4人)が議運委の委員に加わる。草莽は今回の改選で議員を減らし、今期の議運委加入が難しい情勢だった。自民党は草莽に配慮して少数会派の加入を訴えたとみられる。

このほか、各派世話人会は議運委の定数を従来の9から8に削減することを決めた。今回の改選で議員定数を削減したことなどを踏まえた対応。新政みえからは4人、自民党からは3人が委員に就任する。