小津監督生誕120年で映画祭 津・県総文で6月17日 三重

【「小津安二郎生誕120年記念映画祭in三重」のチラシ】

【津】映画「東京物語」などで知られる三重ゆかりの映画監督、小津安二郎(明治36年―昭和38年)の生誕120年を記念する「小津安二郎生誕120年記念映画祭in三重」(伊勢新聞社など後援)が6月17日午後12時30分―同4時45分、津市一身田上津部田の県総合文化センター中ホールである。入場無料(先着順)。

松阪市や小津監督の顕彰団体などで作る小津安二郎生誕120年三重連絡協議会(田川敏夫会長)が主催。2部構成で第1部は俳優の中井貴惠さんによるトークと朗読「音語り 秋刀魚の味~小津安二郎映画を聞く」、第2部は遺作となった映画「秋刀魚の味デジタル修復版」(カラー113分)を上映する。中井さんは同作に出演した早世の俳優佐田啓二氏の娘。

小津監督は県出身の両親の下東京で生まれ小学4年生から松阪町立第二尋常小学校(現在の松阪市立第二小)、県立第四中学校(現在の宇治山田高)と進み、大正11年宮前村(現在の松阪市飯高町)の宮前尋常小学校の代用教員になった。翌年松竹キネマに入社している。

同協議会事務局の岩間知之さんによると小津監督は佐田氏と妻益子さんの仲を取り持ち仲人も務めたという。「小津監督に孫のようにかわいがられた貴惠さんなので、当時の雰囲気を含め懐かしい話がたくさん聞けるのでは」と期待し「『秋刀魚の味』は楽しく面白い中に小津の人生への思いがこもった作品。合わせて多くの方に楽しんでほしい」と呼びかけた。

当日午前10時半から同ホール入り口で整理券を配布(1人2枚まで)する。問い合わせは同協議会事務局=電話090(3389)1454=へ。