年金1440万円を不正受給 詐欺容疑で四日市の男再逮捕 三重

【四日市】両親死亡後に死亡届を出さずに老齢年金を不正受給していたとして、三重県警四日市南署は1日、詐欺の疑いで、住所不定、無職世羅直樹容疑者(63)を再逮捕した。

逮捕容疑は両親の死亡により受給権消滅後、少なくとも平成30年6月15日から令和5年2月15日までの間、死亡届を出さずに厚労省に年金の振り込みを決定させ、29回にわたり合計約1440万円をそれぞれの口座に入金させてだまし取った疑い。

同署によると、世羅容疑者は四日市市本郷町の借家に同居していた両親の遺体に布団や新聞紙をかけるなどして放置し、遺棄した死体遺棄容疑で3月2日に逮捕。その後の取り調べで犯行を自供したことから再逮捕した。「年金を不正に受給していたことに間違いない」と容疑を認めている。