木曽三川の危険箇所など点検 桑名署が地震津波に備え 三重

【船上から危険箇所を視察する署員ら=桑名市内で(県警提供)】

【桑名】台風による高潮被害や南海トラフ地震による津波被害などに備えて、三重県警桑名署は28日、木曽三川の沿岸部で実地調査を実施した。

伊勢湾台風で堤防を越えた高潮による被害が発生したことなどを受け、出水期を前に定期的に実施。樋口弘道署長や警備課担当者ら4人が民間船舶事業者の協力で桑名市長島町の長良川河口堰(ぜき)から小型船に乗り込み、沿岸部を視察した。

約2時間の調査では主に堤防の高さや干潮時に座礁する危険性の高い場所などを点検した。

樋口署長は、「いざというとき、災害警備活動が迅速的確に行われることが目的。住民の皆さんには人命を最優先に、いつ発生するか分からない災害に備え、事前に避難経路や避難所を確認していただくとともに、防災訓練への積極的な参加をお願いしたい」と話していた。