昔話に出てくる民具紹介 亀山市歴史博物館が企画展 三重

【収蔵民具「糸車」を紹介する小林館長=亀山市若山町の市歴史博物館で】

【亀山】三重県亀山市若山町の市歴史博物館(小林秀樹館長)は29日、同館企画展示室で、「亀山市域の昔話から収蔵民具を楽しむ」と題した、第40回企画展を開いた。6月11日まで。午前9時―午後5時。毎週火曜休館。

企画展は、市内小学校の1年生が3学期に、国語の授業で昔話「たぬきの糸車」を習うことから、同館収蔵の民具「糸車」のほか、展示した民具を実際の目で確かめ、昔話をより理解するのが目的。

展示室には、「鈴鹿の関の昔話」「伊勢の亀山昔ばなし」「関町昔話」の3冊から、鈴鹿峠伝説「三子山」の話に出てくる、人足が土や石を運ぶため、縄で編み目状にした「もっこ」や木地師(きじし)が作ったという木の食器「椀(わん)」など同館所蔵の民具計約40点を展示した。

小林館長は「亀山市域には多くの昔話があります。民具を見た後、図書館で昔話を読むのも楽しいですよ」と話していた。