神宮神嘗祭に向け田植え 伊勢神宮奉仕会青年部 4年ぶり子どもら参加 三重

【伊勢神宮の神嘗祭に奉納する米の苗を手植えする子どもら=伊勢市御薗町で】

【伊勢】伊勢神宮奉仕会青年部(奧野勇樹部長)が主催する「お初穂奉納田植え行事」が29日、三重県伊勢市御薗町にある4・5アールの田んぼであり、地元の子どもらが伊勢神宮の神嘗祭(10月15日)に奉納するコメの苗を手植えした。

同青年部は、子どもらが自然や伝統文化に触れることで郷土愛を育む機会になればと、土地所有者の中居弘和さんやJA伊勢の協力の下、コメ作りから初穂曳による奉納までを体験する取り組みを実施。今年で33年目となる。

この日は10団体から計100人が参加。令和2─4年の田植えはコロナ禍などの影響で青年部員らが規模を縮小して行ったため、子どもらの参加は4年ぶりという。はだしになって田んぼに入った子どもらは、泥んこになりながらコシヒカリの苗を植えていった。稲刈りは8月末に行う予定。

ガールスカウト三重県第一団の嶋﨑真菜子さん(9つ)は「田植えは初めてだったけど伊勢神宮に奉納するおコメなので頑張って植えました」、奧野部長(43)は「4年ぶりに参加した子どもたちの楽しそうな姿を見てやってよかったと思うし、今後も続けていきたい」と話した。