「いのちの電話」増員が緊急課題 相談員養成講座の受講呼びかけ 三重

三重いのちの電話協会(伊藤歳恭理事長)は、相談者のさまざまな悩みを傾聴する第14期生ボランティア電話相談員養成講座の受講者募集期間を5月10日まで延長する。3月から始めた募集に現時点の応募が5人と少ないため。同協会は「電話相談員を増員し少しでも多くの相談が受けられるようにしたい」と受講を呼びかけている。

同協会は現在58人のボランティア電話相談員が、1日5―6人交代で、毎日午後6時―同11時と、毎月10日はフリーダイヤルで午前8時―翌朝8時、自殺につながる深刻な悩みや心配事の相談に応じている。昨年度は計6988件の相談があった。

同協会によると昨年国内の自殺者は2万1881人、県内は320人といずれも2年ぶりに増加。電話相談では心の病気、対人関係、生きる目的がないなどの深刻な内容が多く、1通話の時間が長くなるため、「なかなかかからない」との声があり、電話相談員の増員が緊急の課題という。

受講対象は20―68歳で募集人数は30人。開講期間は5月―令和6年8月の各月3回程度。講義は津市内の会場で、期間中の主に木曜午後7―9時、グループ研修は主に土曜午後2―5時に開講する。

受講料は申し込み手数料2千円、第1課程3万円(別途一泊研修費が必要)、第2課程2万円。受講希望者は所定の申し込み用紙に必要事項を記入し、84円切手を貼った返信用封筒を同封し「三重いのちの電話協会電話相談員募集係」=〒514―8691津中央郵便局私書箱25号=に郵送する。申し込み手数料は郵便局の払い込み用紙に口座番号と加入者名(00800―3―15657 特定非営利活動法人三重いのちの電話)を記入し振り込む。

募集期間は5月10日まで(当日消印有効)。問い合わせは事務局=電話059(213)3975(平日午後1時―同4時)=へ。