
【桑名】三重県桑名市野田の津田学園中学校・高校のサイエンスクラブがこのほど立て続けに、県内の中高生が自ら設定した課題研究を発表する「みえ探究フォーラム」のポスター発表部門と、日本植物生理学会が年会に合わせて行う「高校生生物研究発表会」のポスター発表で最優秀賞に輝いた。後者の最優秀賞受賞は、県内の学校で初めてという。
研究に取り組んだのは高校1年の熊木結人さん(15)、渡邉龍空(りゅうあ)さん(同)、占部伶桜(れお)さん(同)、佐久間大輝さん(16)の4人。藍染めに使う植物に含まれる物質について、中学3年間にわたって研究を続けた。高校生生物研究発表会のポスター発表では、同3年時にまとめた研究内容が評価された。
学園は、植物栽培活性液の製造・販売を手がける「フローラ」(四日市市)と産学連携協定を結んでいる。サイエンスクラブの部員らは、同社が派遣した研究員と実験に取り組むなど支援を受けている。
熊木さんは「このような結果を出せて、これまで支えてくれた人たちにも恩返しができたと思う」と笑顔で話した。