伊賀の古民家を宿泊施設に 来春オープン 百五銀など出資 新体制でキックオフ

【キックオフセレモニーで忍者ポーズをする岡本市長(左から4人目)、杉浦頭取(同5人目)ら=伊賀市役所で】

【伊賀】伊賀市が民間事業者と連携し、空き家になった古民家を宿泊施設に再生する事業で、古民家活用を支援するファンドに百五銀行などが出資する新たな支援体制がスタートした。25日に伊賀市役所で開始式があり、岡本栄市長や同行の杉浦雅和頭取らが出席。持続可能な観光のまちづくりに向け結束を固めた。

同市が出資する「NOTE伊賀上野」(藤原岳史代表)は中心市街地の空き家対策として、同行などの融資を受けて古民家を改修し、令和2―3年の第1期にホテル3棟10室とレストランを開業。街歩きを楽しむ分散型ホテルとして注目を集めている。

新たな宿泊棟を増やす第2期では、同行と民間都市開発推進機構が、古民家活用を支援する「アセットリノベーションファンド」に出資。同ファンドが数億円を投資するほか、日本政策金融公庫の融資、同市の補助金で資金を調達する。

式では藤原代表が第2期事業の概要を説明。上野中町の古民家1棟を3室の宿泊施設に改修し来春オープンする予定で、将来的には20―30室に増やすとした。

岡本市長は「事業推進のために資金の確保が課題。今回強力な支援体制を構築していただいたので事業をしっかり進め地域活性の好循環を作りたい」、杉浦頭取は「ファンドへの出資を通じて官と民が一体となった支援が実現した。今後ますますの盛り上がりを期待する」とそれぞれ述べ、忍者ポーズで記念撮影した。