5月5日に「倭姫宮」春の大祭 今秋鎮座100周年、祭典や舞楽 三重・伊勢

【大祭をPRする村田実行委員長(左)ら=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市楠部町の伊勢神宮内宮別宮「倭姫宮(やまとひめのみや)」で5月5日、春の大祭が開催される。今秋迎える鎮座100周年に向け、例年より行事を多彩にする。

倭姫宮は、第11代垂仁天皇の皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)を祭る。倭姫命は、天照大神の鎮座の地を五十鈴川の川上に導き、現在の場所に内宮を創建したとされる。市民らが当時の宮内省に願い出て、大正12(1923)年、倭姫宮が内宮の別宮として創建された。

大祭は、毎年春と秋に、崇敬者らでつくる奉賛会が開催。今年は11月に鎮座100年の節目を迎えるため、奉祝行事実行委員会を立ち上げ、大祭に合わせ奉祝行事として開く。

5月5日は午前10時から、祭典や舞楽がある。祭典後、御神酒の振る舞いやこいのぼりの授与(600本)がある。倭姫命に関する意見交換会や竹灯(あか)りを装飾する塗り絵のワークショップ(小学生以下対象)なども実施する。

倭姫宮御杖代(みつえしろ)奉賛会副会長で奉祝行事実行委員長の村田典子さん(71)は「倭姫宮を知らない人も多い。11月の100周年に向け広く周知し、秋の大祭には盛大にお祝いしたい」と話した。

問い合わせは奉賛会事務局=電話0596(24)3154=へ。