藤田さん桑名の千羽鶴展 米寿記念、伊勢型紙やガラス工芸も 三重

【米寿を記念して作品展を開いた藤田さん=桑名市南寺町のギャラリー寺町で】

【桑名】桑名の千羽鶴技術保持者の藤田澄子さん(87)=三重県桑名市江場=は4日、米寿を記念した作品展を同市南寺町のギャラリー寺町で開いた。9日まで。

桑名の千羽鶴は、一枚の紙から成る複数のつながった折り鶴。江戸時代から同市に伝わる。市無形文化財で、49種類の折り方がある。藤田さんは、平成16年に技術保持者として認定され、市内をはじめ、いなべ市や四日市市などでも教室を開いている。

多趣味で、伝統の技術を伝える活動を続けながら、これまでさまざまな作品を手がけてきた藤田さん。桑名の千羽鶴のほかにも、伊勢型紙や書、着物の生地で仕立てた洋服、英国発祥のガラス工芸「グラスアート」など、多彩な作品を一堂に集めた。米寿にちなんで、88点を紹介している。

藤田さんは「次は卒寿に向けて、作品制作に励みたい」と話した。