JFL鈴鹿恐喝の元役員に懲役2年6月 津地裁判決

サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)、鈴鹿ポイントゲッターズ(三重県)の運営会社から多額の現金を脅し取ったとして、恐喝などの罪に問われた東京都豊島区池袋本町、元役員塩見大輔被告(42)に対し、津地裁(柴田誠裁判官)は14日、懲役2年6月(求刑・懲役4年)の判決を言い渡した。

柴田裁判官は判決理由で、「不祥事を公にすると圧力をかけて多額の現金を脅し取ったうえ、4カ月後にも重ねて大金を迫るなど悪質というほかなく実刑は免れない」と指摘。「退職慰労金の請求権が発生したので違法性は相当低い」とする弁護側の主張については「発生していたと見る余地はない」とこれを退けた。

判決によると、塩見被告は令和3年7―12月までの間、都内や県内で鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社「アンリミテッド」から退職金名目に現金を脅し取ろうと、同社代表やオーナー男性に対して、SNS(交流サイト)を通じて不正行為の公表と引き替えに現金を要求し、約3千万円分の財産的利益を得た。