トイレ介助「らくらくチェア」 岐阜多田精機、度会特別支援学校に寄贈 三重

【寄贈品と度会特別支援学校の生徒(中央)ら=度会町大野木の度会特別支援学校で】

中小企業基盤整備機構中部本部が事務局を務めるものづくり中小企業のネットワーク「サポイン倶楽部」の社会貢献活動分科会成果報告会が14日、三重県度会郡度会町大野木の度会特別支援学校であり、分科会メンバーである金型製造業・岐阜多田精機(本社・岐阜市、多田憲生社長)が開発した「らくらくできるチェア」が同校に寄贈された。

同分科会では平成28年から、地域の特別支援学校の抱える悩みを技術で解決する取り組みを実施。同校の「生徒のトイレ介助を行う際、安全かつ教員の負担を軽減できるようにしたい」という困りごとに対し、中小機構中部が金型加工の技術を持つ同社をマッチング。学校へのヒアリングや図面制作などを経て、ポータブルトイレの座面を高くすることで、トイレへの移乗を安全かつ負担軽減してできる、かさ上げ台「らくらくできるチェア」を制作した。

成果報告会では「らくらくチェア」のお披露目と贈呈があり、同社の多田社長から同校の森美穂校長に目録が贈呈された。

森校長は「現場のニーズに即したチェアを開発してもらった。困りごとの解決につながったことをありがたく思う」と寄贈を喜んだ。