白川小児童ら防災の大切さ学ぶ 自衛官が東日本大震災体験談 三重・亀山

【防災について話す山本広報官(中央)=亀山市白木町の市立白川小学校で】

【亀山】三重県亀山市白木町の市立白川小学校(平野朋希校長)は10日、3、4年生計13人を対象に「防災学習」を開き、自衛官が東日本大震災での救援活動体験など交えながら防災の大切さを伝えた。

防災学習は、総合的学習の一環で、児童らがより防災への意識を持つのが狙い。三重地方協力本部四日市地域事務所の山本雄一広報官(44)が講師を務めた。

平成23年3月に発生した「東日本大震災」時、津市久居駐屯地に所属していた山本広報官は、災害派遣救援隊の一人として、宮城県岩沼市などで行方不明者の捜索やがれきの撤去作業に関わった。

山本広報官は「被災地の状況を目の当たりにし、いつ終わるのか、終わりが見えない不安にかられながらも、職務に従事した」とし、「『ありがとう自衛隊』の横断幕がうれしかった」と話した。

また、「自分たちは、限られた人の命しか守れない。皆さんには、自分の命、大切な人の命を守れる人になってほしい」と促し、「日頃から『自助』『共助』の意識を持ち、台風や地震などの災害への備えは大切です」と語った。

4年生の谷口凛佳さん(10)は「助け合ったり支え合うことが大切。防災への意識について学べた」と話していた。