「ボトルtoボトル」で協定締結 いなべ市とサントリーグループ 三重

【協定書を手にする日沖市長(右)と風間執行役員=いなべ市役所で】

【いなべ】いなべ市と飲料大手のサントリーグループは3日、ペットボトルから再度ペットボトルに再生する技術である「ボトルtoボトル」という水平リサイクル事業に関する協定を締結した。

持続可能な社会の実現が目的で、市と同社が4月から協働で事業に取り組む。協定の主な内容は、再資源化の促進▽市民の分別意識の向上▽資源の有効利用促進と持続可能な循環型社会への実現―。

市によると、「ボトルtoボトル」の水平リサイクルは、資源を繰り返し利用でき、新たに石油由来原料からペットボトルを作るのに比べて二酸化炭素を約60%削減できるメリットがある。市民から資源物として出されたペットボトルを市が収集して確実に「サントリー製飲料のペットボトル」として再生し、流通を確立する。

市役所で同日、日沖靖市長とサントリーホールディングスの風間茂明執行役員が協定書に署名した。

市は、事業実施により、ペットボトルの再生先が「見える化」され、市民のリサイクル意識のさらなる向上が期待される、などとしている。