共栄商会の中国資金調達支援 商工中金や県信用保証協会など

商工中金四日市支店(梶原隆徳支店長)はこのほど、三重県桑名市参宮通の機械工具卸売業「共栄商会」の中国現地法人による中国での資金調達に際し、名古屋銀行、県信用保証協会と連携し、人民元建て770万人民元の保証を行った。

今回の保証は、海外の現地法人が現地の日本の金融機関から資金調達する場合に保証する「スタンドバイ信用状」で、県信用保証協会保証付スタンドバイ信用状発行の第1号案件となった。

同社は切削工具、測定工具などの各種機械工具の卸売業者。自動車関連産業向けを中心とした自社企画製品など豊富なラインナップと、販売からメンテナンスまでの一貫した支援が特長。拡大する中国国内における製造設備自動化と環境対策設備の需要を取り込むべく、中国現地法人を通じた販売の強化に取り組む。

商工中金は、上海事務所による現地訪問や経営者ヒアリングを通じた綿密な事業性評価をレポートにまとめ、同社グループ全体の強みや財務上の課題を共有。その上で、同社のさらなる企業価値向上には、拡大する中国市場の需要取り込みが必要と考え、為替リスクを抑えた円滑な資金調達を支援した。