亀山の市民団体が「中部の未来創造大賞」受賞 鈴鹿川流域の環境保全「魚と子どものネット]

【櫻井市長(右端)を表敬訪問した新玉代表(中央)ら=亀山市役所で】

【亀山】住民グループや企業、NPOなどの地域づくりの活動を応援する「第23回中部の未来創造大賞」(同大賞推進協議会主催)を2月20日付で受賞した三重県亀山市の市民団体「魚と子どものネットワーク」(新玉拓也代表)は今月1日、同市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、受賞の喜びを報告した。

同大賞には、中部5県(長野県を含む)から環境保全や地域づくり活動に取り組む33団体が応募。社会資本の整備やその利用・保全に基づく活動に顕著な貢献があった団体の取り組みを評価する。平成20年に設立した同ネットワークにとっては初受賞となる。

同ネットワークは、魚がすめる水環境を保全し、次世代に伝える活動をと年間約5回、川に生息する淡水魚の生息地の保全や絶滅危惧種の魚を絶やさないよう、鈴鹿川流域の環境保全に取り組んでいる。活動には親子会員でつくる「鈴鹿川探検隊」や一般市民も参加し、3世代をつなぐ取り組みとなっている。

新玉代表(37)は「これまでの活動に対し名誉ある大賞をいただき、その重みを感じている」とし、「若い世代を育てながら、これからも流域での取り組みの輪を広げて、世代をつなぐ役割を担っていく」と話した。

櫻井市長は「大賞受賞は『あっぱれ』、これをステップに、さらに充実した活動に期待している」とたたえた。