競争政策機能へ環境整備 公取中部事務所の岡所長が本社来訪

【就任あいさつを行った公正取引委員会事務総局中部事務所長の岡氏(左)=津市本町の伊勢新聞本社で】

公正取引委員会事務総局中部事務所の岡朋史所長は21日、就任あいさつで三重県津市本町の伊勢新聞社本社を訪れた。応対した小林千三社長に、原材料の高騰などを背景に価格転嫁が進む中、同事務所に求められるのは適切なエンフォースメント(執行)とアドボカシー(啓発)だと語り、「特に地元に近い機関として、競争政策をうまく機能させるための環境整備をしっかりやっていきたい」と抱負を述べた。

出身は菰野町。平成4年に一橋大学を卒業し、経済企画庁(現在は内閣府)に採用された。令和2年からは出向先の国土交通省で離島振興課長を務めて「地方をいかに元気にしていくかというところを考えてきた」。今年1月から、四日市南高校時代以来となる中部圏での活動をスタートさせ、「地方創成なくしてやはり日本の成長はない。(これまで培った)知見も生かして地域に貢献させていただければ」と意気込みを示した。