地域の高齢者に手作り弁当 メッセージ添え「あったか訪問」 三重

【早春の彩り弁当を盛り付ける役員ら=四日市市釆女町の内部地区市民センターで】

【四日市】三重県の四日市市内部地区社会福祉協議会は19日、地域ボランティア「虹の会」(田中英子会長、20人)と連携して、手作り弁当を届ける「あったか訪問」を実施した。地域の70歳以上の独り暮らし高齢者宅など240戸に、「お元気ですか、梅がほころび春の訪れを告げていますね!」のメッセージを添えた早春の彩り弁当を届けた。

「あったか訪問」は、30年前から年3回実施している。コロナ禍でも手作り弁当を望む声が多く、感染防止対策を徹底して実施した。献立は味御飯、赤魚の煮付け、焼き豆腐のカニあんかけや地産イチゴのデザートなど6品、調理人数は虹の会役員のみ11人の最小限とした。

同市釆女町の内部地区市民センターで、役員らが作業分担をして調理し、彩りよく盛り付けられた弁当を民生委員がそれぞれの受け持ち地区の高齢者に届けた。田中会長(90)は「待っておられる方々の笑顔を思い浮かべながら、会員一同、させていただける感謝を込めて作りました」と話していた。