【度会郡】度会町脇出の一之瀬神社(濱岡裕之宮司)が、ハート型に似た古来から伝わる日本の伝統文様「猪目(いのめ)」をかたどった自然石を参道の階段などに据え付け、参拝者を楽しませている。
猪目はイノシシの目に由来して名付けられたと言われていて、神社仏閣の建築装飾に使われることが多く、魔よけや福を招く意味が込められているという。
濱岡宮司によると、昨年秋から実施した参道や階段の改修の際に、大きさの違う猪目の石を4カ所に据え付けた。10年前に設置済みの1個を含め、計5カ所でかわいらしい形の石を見ることができる。
地元の女性は「ハートの形をした石があると聞き、初詣の時に探しながら歩いた。見つけるとうれしい」とにっこり。濱岡宮司は「氏神様にお参りしてもらった時に偶然見つけると幸せな気持ちになってもらえるのでは」と話していた。