銀行員ら強盗対応訓練 百五亀山支店、詐欺被害防止へ声かけも 三重

【亀山署員が犯人役を務めた「防犯訓練」=亀山市北町の百五銀行亀山支店で】

【亀山】三重県亀山市北町の百五銀行亀山支店(駒田泰之支店長)は16日、同所で「防犯訓練」をした。亀山署生活安全課と同地域課署員計5人が協力した。また、特殊詐欺被害を未然に防ぐ「声かけ訓練」もあった。

訓練は、同支店行員約15人が参加。同署生活安全課の加藤和巳課長と駒田支店長(49)が見守る中、署員2人が犯人役を務めた。

犯人役の1人がお客を人質に取り、もう1人が窓口で行員にピストルを突き付け、「金を出せ」、「早くしろ」と威嚇し、バッグに詰めた金を持ち、逃走するまでを想定。通報で駆け付けた地域課署員2人が行員から、犯人の服装や年齢、身長、言葉遣いなどの特徴を聞き取った。

窓口で応対した渕上ありささん(23)は「訓練と分かっていても緊張し、動揺した。目の前の犯人の漠然とした印象しか思い出せなかった」とし、「万一の時に備え、カラーボールの位置や行員同士の合言葉をしっかり覚えて、今後に役立てる」と話していた。

駒田支店長は「人命を最優先に、落ち着いた行動に心がけ、日ごろからお客さまに声かけをして、強盗が近寄らない体制を強化する」と語った。