3年ぶり獅子神楽を奉納 度会町の一之瀬神社例大祭 三重

【勇壮に舞う脇出地区の獅子舞=度会町脇出の一之瀬神社で】

【度会郡】三重県度会町脇出の一之瀬神社(濱岡裕之宮司)で12日、例大祭が営まれた。脇出地区の住民らが三重県指定無形民俗文化財の獅子神楽を3年ぶりに奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願した。

同神社の獅子神楽は、南北朝時代に一之瀬城にあった獅子頭四頭のうち3頭を分け与えたのが始まりとされ、神社の氏子の南中村、脇出、市塲、和井野の四地区が地区ごとに異なる獅子頭や舞を受け継いでいる。

例大祭では4地区が獅子神楽を奉納しているが、令和3年から新型コロナウイルスの影響で神事のみ実施。今年は同神社が中遷宮を迎えたこともあり、規模を縮小して地元の脇出地区が奉納した。

濱岡宮司らが神事を行った後、住民らが獅子舞を披露。てんぐが場を清めると獅子が登場し、笛や太鼓の音色に合わせて勇壮に舞った。