鳥羽市が子育て世帯給付金を二重支給 返還求める

【鳥羽】鳥羽市は10日、令和3年度の子育て世帯生活支援特別給付金(その他世帯分)について、11世帯12人に合計60万円の誤支給があったと発表した。市は対象者に謝罪と経緯の説明をすると共に、返還に向けた手続きを求めていくとしている。

市によると、令和5年1月27日に過去の入金を確認した対象児童の保護者からの指摘で発覚。同年度の全支給対象者79世帯182人について確認したところ、11世帯12人に対して令和3年7月20日に支給された給付金が二重に支給されていたことが分かったという。

市は住民税非課税世帯の高校生以下の児童を対象に1人当たり5万円を給付金として支給。委託する電算会社から対象児童を抽出したデータ提供を受けていたが、担当職員が高校生が含まれていないと誤認してデータに追加したことで二重に支給されたとしている。

市子育て支援室の担当者は「厳粛に受け止め、データの再チェックなど再発防止に万全を期して信頼回復に努める」としている。