ネット転売で副業 伊勢市職員を懲戒処分 1900万円の利益

【伊勢】副業を禁止する地方公務員法に違反して、許可を得ずにインターネットオークションで約1900万円の利益を得たとして、伊勢市は10日、会計課係長級の男性職員(45)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分としたと発表した。

市によると、職員は平成25年から令和4年9月22日までの間、自宅でパソコンを使ってインターネットオークションによる転売を繰り返して約1900万円の利益を得ていた。

その後、税務署から申告漏れの指摘があったことから上司に自ら報告して発覚したという。市の聞き取りに対して「副業に当たるとは思っていなかった」と話しているという。

市は、同行為が職員全体の信用を著しく失墜させたとして今月8日に懲戒審査等審査委員会を開いて処分を決めた。同職員課の担当者は「市民の信用を失ったことについて誠に申し訳なく思う。法令順守を全庁的に周知し、服務規律の確保に努めたい」と話した。