旅館街にひな人形 70カ所に5千体飾る 伊勢の夫婦岩表参道一帯

【江戸―昭和期のひな飾りが並ぶ会場=伊勢市二見町の賓日館で】

【伊勢】旅館街にひな人形を飾る恒例の「おひなさまめぐりin二見」が、三重県伊勢市二見浦地区の夫婦岩表参道一帯で開かれている。旅館や公共施設など70カ所に約5千体が並ぶ。3月5日まで。

イベントは平成17年に始まり、19回目。主会場の一つ、国指定重要文化財「賓日館」では、江戸時代の親王飾りや昭和初期の豪華な御殿飾りなど1500体以上が展示されている。ユニークなのは、「懐かしの修学旅行」と題した創作展示。宿で五人ばやしが枕投げをしたり、土産物店でおひなさまが買い物をする様を表現し、昭和30年代に修学旅行生でにぎわった二見浦の盛況ぶりを再現している。週末を中心に演奏会などのイベントもある。

周辺の飲食店では、おひなさまにちなんだメニューを提供。主会場6カ所を巡るスタンプラリーも3年ぶりに企画した。

実行委副委員長で賓日館の会の奥野雅則会長(60)は「毎年展示方法を工夫し、リピーターにも楽しんでもらえる。コロナ禍で中止していたスタンプラリーなども再開したので、ぜひ足を運んでほしい」と話していた。

【ひな人形で二見浦の昭和30年代の修学旅行のにぎわいを表現した創作展示=伊勢市二見町の賓日館で】