特殊詐欺、昨年は8件1070万円被害 三重県警桑名署が協議会

【寸劇を披露する三好課長(左から3人目)と木地事務局長(左端)=桑名署で】

【桑名】三重県警桑名署はこのほど、警察署協議会を同署で開き、特殊詐欺被害防止をテーマに、委員10人が特殊詐欺について理解を深めた。

三國悦夫署長が昨年1年間の治安情勢を報告。特殊詐欺の被害は8件発生し、被害額が1070万円に上ることなどを説明した。

管内では、息子や医師などをかたって現金をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害が急増。三好由里子生活安全課長は、8件の被害のうち5件が、オレオレ詐欺だったことを挙げた。その上で、昨年11月に市内で発生した詐欺の被害の手口を伝える寸劇を、桑名地域生活安全協会の木地茂事務局長とともに披露した。

協議会は、地域住民の意見を警察業務に反映させるため、全国の署で設置している。同署では本年度4回開催し、今回が最終となる。

委嘱された委員の1人は「貴重な経験だった。警察官をより身近に感じることができた」と話した。