交通相会合、千羽鶴でおもてなし 志摩市の小中学生ら制作

【千羽鶴用の折り鶴を作る生徒ら=志摩市阿児町の東海中学校で】

【志摩】6月に志摩市で開催される「G7三重・伊勢志摩交通大臣会合」に向け、市内の小中学生らがG7参加国の国旗や欧州連合(EU)の旗をイメージして作った千羽鶴を展示して、各国関係者などへのおもてなしの気持ちを表す「G7千羽鶴プロジェクト」が進められている。完成した千羽鶴は、同会合百日前にあたる3月8日をめどにお披露目する予定。

千羽鶴を通して各国への興味や関心を持ち、国際理解を深めるきっかけにしてもらおうと市が企画し、市内の小中学校計13校が参加。昨年12月下旬から各校で制作が始まった。

プロジェクトでは、G7七カ国とEUの八種類の旗を1セットとし、2セット計16の千羽鶴を作る。小中学校で13の千羽鶴を制作し、残りは市内の約50団体で組織する「未来につながるMICE City Shima市民会議」の会員団体の協力を得るなど、世代を問わず市民参加型で制作する予定。

一カ国の国旗には1014羽の折り鶴が必要で、26羽を縦につなげ、横39列に並べて木の棒につるす。千羽鶴の大きさは縦約90センチ、横約150センチとなる見込み。

【カナダ国旗の千羽鶴の完成イメージ図(志摩市提供)】

同市阿児町の東海中学校はカナダ国旗をイメージした千羽鶴を担当。学活の時間を活用し、全校生徒168人が15センチ四方の赤と白の折り紙を使い、一つ一つ丁寧に折り鶴を作った。

一年の向井蒼介さん(13)は「鶴を折るのは難しかったがみんなで協力していい体験ができた。おもてなしの気持ちがカナダの人に伝わればいいなと思う」と話していた。