スケートやサウナ伝える 鈴鹿の光太夫記念館、絵図や古文書など展示 三重

【光太夫が日本に伝えた物や情報を紹介する特別展=鈴鹿市若松中1丁目の大黒屋光太夫記念館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市若松中1丁目の大黒屋光太夫記念館で19日、特別展「光太夫とはじめて物語」が始まり、漂流先のロシアから帰国した光太夫が日本に持ち帰った物や情報に関する絵図や古文書など約50点を展示した。3月19日まで。

大黒屋光太夫(1751―1828年)は江戸時代に漂流し、日本で初めてロシアを見て帰国した船頭。帰国後はロシアや西洋の体験者として蘭学者などに影響を与えた。

漂流から約10年後の寛政4(1792)年に帰国し、230年を迎えたことを記念した。光太夫の帰国が日本の歴史に与えた影響や業績についての理解を深める狙い。

光太夫が日本に伝えたものとして、スケートやサウナ、紅茶、ロシア語などがある。展示ではスケートをするロシア人の姿とスケート靴をスケッチした「魯斉亜」(刈谷市指定文化財)、根室でロシア人が作ったサウナの記述がある「漂流記」(鈴鹿市所蔵)などが並ぶ。

同市文化財課は「スケートやサウナなど現在の生活につながるものが光太夫の帰国でもたらされたことを知ることで、光太夫を身近に感じてほしい」と話した。

2月4日午前10時半からと、3月10日午後1時半から、同館展示室でそれぞれ約1時間程度、学芸員によるギャラリートークを開催する。参加無料、申し込み不要。