児童がノリすきを体験 伊勢の早修小、地元の漁業学ぶ 三重

【木枠にノリを流し込む児童=伊勢市の早修小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の早修小学校で19日、同市で盛んなノリ養殖や水産業について学ぶ出前授業が開かれ、4年生12人が、講義や手作業のノリすきを体験した。

担い手が減少する漁業に関心を持ってもらおうと、市が平成18年から、希望した小学校で授業を開いている。講義では、市や県の職員が、養殖ノリの収穫作業を動画で紹介したり、市の水産業について解説。漁師の高齢化や後継者不足、漁場環境を守る取り組みなども説明した。

続いて児童らは、市内で収穫されたクロノリを使ってノリすきを体験。細かく刻んで水と混ぜたノリを、すのこの上に置いた縦19センチ、横21センチの木枠に、厚さが均等になるように流し込み、うまくできると歓声を上げた。すいたノリは、一晩乾燥させて完成するという。

体験した内田瑛士君(10)は「ノリを流し込むのが難しくて、穴ができてしまったけど楽しかった。漁業もおもしろそうだと思った」と話していた。