三十三銀、松阪などの2社に融資 SDGs貢献狙い

【四日市】三十三銀行は30日、測量・設計・コンサルティングなどを手がける「弘洋コンサルタンツ」(三重県松阪市山室町、野口幸子社長)、スーパーマーケットの「マルスフードショップ」(愛知県知多郡阿久比町、梶浦潮社長)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」契約を締結し、弘洋コンサルタンツに3億円、マルスフードショップに1億円の運転資金を融資した。持続可能な社会の実現に貢献する狙い。

ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、企業活動が「社会・経済・環境」のいずれかに与える影響を包括的に分析・特定し、良い影響が期待出来る活動と良くない影響を低減する活動を支援するもの。同行は、両社によるSDGs達成への貢献度合いを評価指標とし、情報開示を受けながら過程を定期的にモニタリングする。

弘洋コンサルタンツは、7都府県に事務所を開設し、公共事業を中心に土木事業の測量全般、土木・建築工事の企画・設計とコンサルティング事業を行っている。マルスフードショップは、愛知県の知多・三河地域で9店舗のスーパーマーケットを運営している。

弘洋コンサルタンツは、経済面・社会面では、①現在103人の従業員数を2029年までに200人以上に引き上げる②2029年までにインフラ・防災関連の公共工事を年間120件以上受注する―など、社会面では、2029年までに従業員の平均年間有給休暇取得日数を12日以上に引き上げる―などに取り組む。

マルスフードショップは、経済面では、地元食材や商品と連携したプライベートブランド商品を開発し、2025年末までに10品目まで増加させる―、経済面・社会面では、①2027年末までに女性の幹部職員(部門長と店長)を5人以上に引き上げ②2027年末までに60歳以上の従業員の比率を15%以上に引き上げる―など、環境面では、2027年までに店舗への資源回収ステーションの設置割合を50%以上に引き上げる―に取り組む。

同行は両社の評価指標の測定を行う。