2020年6月6日(土)

▼県教委が19日に小中学校の教職員や市町教委を対象にオンライン授業の研修を初めて実施する。泥縄を連想してしまうが、新型コロナウイルス再燃の備えという。先取りということか。どの位置から見るかで意味は180度変わる。見方というのは難しい

▼木平教育長が5月6日までの休校予定を31日まで延長と発表した4月28日、全校で5月11日からオンライン教育を実施すると述べた。四日市工業高校ものづくり創造専攻科はそれ以前に開始していたし、尾鷲高校の開始が伝えられたのは5月19日

▼補充授業の位置づけで、実施期間は3日間。方法は各教員任せで、オンライン環境の不整備や画像の乱れ、生徒の顔が見えないなどの問題点が指摘されていた。「補習授業など、今後の可能性が広がった」というのが内山博之教頭の評価。授業の代わりなどはとても、とてもというのが世間の評価だろう

▼5月中旬、オンライン授業を始めた北勢の私立高に通う生徒の様子を母親が伝えてきた。興味津々、スマホの動画機能の準備して部屋のドアをそっと開けたら激怒されたそうだ。以下は母親が子どもから根掘り葉掘り聞いた話。片道2時間の通学時間の節約、周りを気にせず集中できる―がメリット

▼スマホで登録したため画面が小さく、環境の不安定で切断されることがある―がデメリット。授業は制服で臨むのがルールだが、下半身はパジャマでも分からないそうで「何と便利な世の中」というのが母親の評価である

▼ウイルス禍の再燃というより、新しい教育様式として位置づけるべきなのだろう。