2020年4月15日(水)

▼稲垣清文副知事が一昨年の年末年始の休暇中に脚を骨折して入院したことを本紙が報じたのは1月20日。「びっくりした。私の骨折なんか記事に値するんかね」と言われた。廣田恵子県教育長(当時)が8月の休暇中、トラックの荷台から転落し、左膝を骨折したこともやはり報じた

▼2週間程度で松葉づえで復帰したが、鈴木英敬知事が「幹部だから注意してほしい」。今度はその知事が、急性虫垂炎で12日に手術し入院。こちらは注意してどうなるものではないが、アクシデントで職務に影響が出ることでは同じ。本紙がトップで報じたが、稲垣副知事は何と言うか

▼急性虫垂炎は普通、右脇腹の痛みだが、知事は前日から胃腸に違和感を感じていたという。時節柄ぎくりとしたのではないか。のたうち回ったというのははるか昔の我が体験だが、新型コロナウイルス対策の長期化に備えるため「緊急手術を受けた」という。急性とはいえ軽い方かもしれない。虫垂炎発症年齢としては決して若くはない。2、3日のことで無理をせず、慎重に復帰してもらいたい

▼田川県政のころ、と言えばまた話が古くなるが、県3役は胃を切って一人前、というジョークが流れた。知事と副知事が全摘で、出納長(当時の職名、今は副知事職)が3分の2を摘出した。心労から当然などと言われたが、胃潰瘍ではなし。医学的根拠は何もない

▼次の北川県政以降は、北川正恭氏が以前のメニエル病治療体験のせいか顔色が悪かった以外、健康上の問題は聞かない。だから鈴木県政の3役が目立つということはあるのかもしれない。