2020年2月21日(金)

▼いつぞや県庁の「県民の声」欄に、外国人差別とされる〝声〟が長期間掲載されっぱなしで姿勢を問われたことがあった。その「県民の声」に寄せられた苦情や要望20件を、政策会議で県幹部らが共有したという。時節柄、同じ過ちを繰り返してはかなわんと、気づきの場を設けたのかもしれない

▼担当者に電話を回す面倒そうな職員のやりとりが筒抜けで聞こえてきて「不快」の苦情。「保留にするのが常識」という指摘だが、それで済む問題か。担当課は「かねて接遇対応や電話マナー向上に取り組んでいるが、あらためて徹底する」。さすが「保留を押すよう徹底させる」とは言わなかった

▼電話マナー向上に取り組んでいるのはうそではなかろうが、一度、電話をかけて効果を検証してはどうか。「どちらさまですか」と聞いてきたら「一県民です」と答える。途端に声の調子がぞんざいになるのが分かる。少し絡むような質問を繰り返せば先の声欄の「面倒そうなやりとり」はすぐに耳にすることができる

▼接遇対応や電話マナーの問題かも、考えてみる必要があるのではないか。「脱炭素宣言」未達成の責任を問われ「責任論ではなく、是が非でも目標達成」の回答。申し分のない責任転嫁論だ。ホームページの政策会議欄に「想定問答」のファイルがあり、担当者は「別のファイル名の反映」とし、存在を否定した

▼〝落札業者名〟が書かれた入札募集を配信し、仮に入れた名前を消さなかったと釈明したことがあった。その類いか。何となくデジャビュ(既視感)を感じさせる

▼いつか来た道かもしれない。