2019年12月25日(水)

▼昨年度過去最高だった小中生の体力・運動能力が本年度は一転して急落。全国も上昇傾向からの一転は同じで、鈴木大地スポーツ庁長官が「重く受け止める」

▼対して鈴木英敬知事は「子どもたちが令和3年のとこわか国体・大会を通じて関心を高め将来に渡って運動に親しみ、体力が身に付けられるよう積極的に取り組む」。何だかちぐはぐで、こうでも言わなきゃしょうないという雰囲気がにじみ出ているようなコメントだ

▼原因について、国はスマホのせいで運動時間が減少しているという。便乗したわけでもなかろうが、県保健体育課も「スマホやテレビの利用時間が増えたことが影響したとみている」。1週間の運動時間が前年度比減少しているという

▼全国学力・学習状況調査の方は本年度、調査開始以来の好成績となったというのに、文武両道とはいかぬものだが、昨年までは低調の原因に、家庭学習時間の短さとともに、決まってテレビ、スマホの利用時間増が上げられていた

▼が、昨年度のスマホ2時間以上使用は、小中高生とも前年度比で減少。その成果が本年度の学力テスト向上に現れたのに、体力テストでは逆の現象になったというのが県保健体育課の説明になり、意味が分からない。スマホ、テレビ利用時間増を裏付ける調査を別にしているということだろうか

▼全国はそうでも県の場合は、県も県教委も、単純に言えば国体・大会の選手探しに体育関連予算がつぎ込まれて、児童生徒の体力まではとても、とてもということが如実に表れたように写らなくもない。そうでなければ幸い。妄言多謝。