2018年8月27日(月)

▼腹が減っては戦ができぬということか。「政権の選択肢として提示できる政治勢力」結集をめざすとして発足した地域政党「三重民主連合」の初の幹事会で決めたのが政治資金パーティーの開催というのは、急速に現実に引き戻される感がある

▼中川正春会長が設立総会でもう一つ掲げたのは「参院選と統一地方選は三重民主連合で勝利する」。決起集会が政治資金パーティーということだが、統一地方選の第一陣、知事選の対応については「これから考えなければならない課題」。幹事会では話題にならなかったと見える。こちらは、何だか空気が抜けていく気がしてくる

▼希望の党合流方針以来、旧民進党は四分五裂。方針が定まらない。県連がその余波を受けぬというのも無理なことではあろう。当初予定の「三重新政の会」から、名称を変え、代表者も変えたということは、まったく別の組織になったというくらいの事態なのかもしれない

▼衆院会派「無所属の会」の岡田克也代表の発言も、いささかのちぐはぐ感はある。「他党のことだが」と前置きして切り出したせいか、自民党総裁選についての指摘だが、わざわざ触れるほどの新味はない。「国民にアナウンスするチャンスから逃げてしまっている印象を与えている」との認識は憲法改正論議をもっとやれということか

▼野党再結集を目指す以上、同じ他党のことに触れるのなら、すでに告示されて野党共闘が争点と言われる国民民主党代表選にコメントがあってもいいのではないか。野党低迷を打開できるわずかなチャンスから逃げているわけであるまいが。