2018年22日(水)

▼このところもっぱら監督、コーチに集中していスポーツ界の不祥事だが、久々の選手の登場と言えようか。ジャカルタアジア大会のバスケットボール男子選手4人が公式ウエア姿で歓楽街で買春行為をしていた。全員がプロ選手というから恐れ入ったるずぶとさだ

▼バドミントンの桃田賢斗選手が違法カジノ店に出入りしていたことが発覚したのは2年前。1年以上の出場停止処分を受けたが、復帰後は世界選手権で金メダルを取るなどして、以前に増す人気ぶり。要は勝てばいいんだと間違ったメッセージを送ったのかもしれぬ

▼勝つか負けるかですべてが決まる世界だ。監督、コーチがそれによって絶対的な権力を手中にし、持続できる源泉にしていることが、不祥事のたびに明らかになっている。現地では、事前に日本代表選手としての規範についてきちんと説明していたという。結果責任はどうなるという言葉が頭にちらちらしてくるが、効果までは責任を負えぬ、責任を負うつもりもないということだろう

▼東京五輪開催が決まって以来、代表入りを目指す選手を中心にスポーツへの注目度がいささか度が過ぎる。高藤直寿選手ら柔道のリオ五輪メダリストらが同五輪直後に出演したテレビのトーク番組で「(マスコミの)聞いてくることといえば、東京五輪への抱負は、だ。少し休ませてくれ、っていうの」などと語りうなずきあっていた。勢いはとどまるところを知らない

▼山下泰裕団長は事あるごとに「誇りと自覚」を訴えてきたと言い、本人らは「甘かった」。みんなで甘やかしてきたわけでもあるまいが。