2018年8月18日(土)

▼わいせつ行為で教職員の処分と聞いて、前日の津市職員の児童買春で逮捕された問題かと思ったのは勘違いだった。津市立中教諭が酒気帯び運転で逮捕されて3日後廣田恵子教育長が処分を発表したが教職員だからで、自治体職員は別系統。不倫相手と近鉄駅員への暴行で4日に処分された2人も県職員。立て続く処分・不祥事で頭がくらくらする。何がどうなっているか、戸惑い、混乱してくるのは県民もだろう

▼9日には四農芸高教諭が3年前のイベントの運営ぶりが気に食わんと県教委に怒鳴り込んで処分されたばかり。わいせつ行為とは別に今回、交通事故を起こした四日市市と津市の市立小の女性、男性教諭も処分しているが、1月には2人の処分を発表した当日、高校教諭の事故連絡を受けている。県の事故件数が減少している中で、教職員の事故処分は飛び抜けている

▼わいせつ行為に程度の良さ、悪さがあるのかどうか。今回の2件は特に悪質だ。66歳の男性非常勤職員の場合は強制わいせつ容疑で書類送検されているが、問題は55歳男性教諭

▼顧問の部の女子生徒を個別指導と称して教室に閉じ込め、20分間ほど膝の上に座らせ顔や腰を触り、自宅にも連れ帰っている。典型的なクラブ活動におけるセクハラ行為。教育長があちこちで胸を張っている部活動ガイドラインが色あせる

▼「個別指導」が横行してはいないか。膝の上はともかく、心や体を触わる大義名分の方はどうか。「生徒の心を傷つけたことを極めて重く受け止めている。断じて許されない」と教育長。怒っただけではすまない。