前回に引き続き、ベルガモをご案内します。
ドビッシーの「月の光」を含むピアノ組曲「ベルガマスク組曲」は、ベルガモ風の舞曲という意味だそうです。
ベルガモには二つの顔があります。平野部に位置する新市街(チッタ・バッサ)と丘の上にある旧市街です。
ご紹介するのは旧市街です。チッタ・アルタと呼ばれています。前回掲載の写真はヴェッキオ広場のラジョーネ宮殿です。
今回の掲載写真はドゥモ広場のドゥモと付属するコルレオーネ礼拝堂です。ドゥモは１５世紀に建設が始まって１８００年代に完成したのです。建築家アマーデの傑作です。
コルレオーネ礼拝堂は、ベネツィア共和国の傭兵隊長バルトロメオ・コルレオーネが作らせた壮麗なものです。言ってみれば、信貴山城主松永弾正みたいな男だったのかな、との感がします。
武力を道具として、戦乱の時代につけこんで財を築いたものの、罪の深さを知り死後の安楽を願って教会に寄進するだけでした。 でも、おかげで高名と悪名と礼拝堂が残りましたね。ロンバルディア・ルネッサンス様式です。
左側にあるのはサンタ・マリア・マジョーレ教会。栄華と儚さと（はかなさ）がなにごとかを伝えてくれます。
