国民が殺されても金を出す日本?~人殺しテロ国家に土下座外交 小泉訪朝~

評論家の鎌田勝氏が本社を来訪し、日朝平壌宣言について語り、氏オリジナルのMKフ ローチャートを提示してくださった=フローチャートは別記の通り。

 「小泉首相はなぜ、出掛けていったのか。一つには、招待されたから。二つ目には、拉 致問題を解決するため。三つ目には自らの国内の支持率をアップするために朝鮮民主主義 人民共和国(北朝鮮)へ行ったといわれている。支持率をアップしておいて、解散総選挙 を狙った可能性もある」

 「おれが話をつけてやると自ら乗り込んだのだが、大国日本の首相のやるべきことでは ない。そんなことは役人の交渉するべきことだ。それだけ小泉氏は進まぬ構造改革、不況 の浸透等で、国内で追い詰められていたと言えよう。もっと追い詰められていたのが、北 朝鮮だ。経済的にはもちろん行き詰まって久しい。しかも、ブッシュ大統領の矛先は、イ ラクの次は北朝鮮だ。外務省の田中均局長が、瀋陽亡命事件の不手際の失地回復を狙った ホームランを目指した筋書きに、小泉首相が乗ったのではないか。

 田中角栄氏は大平外相とともに、北京で四日間粘って交渉し、日中国交回復を成し遂げ た。それがきっかけで、中国は世界の仲間入りをすることができた。

 小泉氏は田中角栄氏のひそみに倣おうとした。北朝鮮は建国以来、ソ連・中国等の他の 国にぶら下がり、だまして、援助を受けて成り立ってきた。経済の規模的には、福井県程 度の国にすぎない。

 福井県知事の名前を三重県の方はご存知だろうか。今度はかの二カ国が持て余した北朝 鮮への援助を肩代わりして日本がするのか。交渉がまとまらなかった場合、小泉首相は拉 致監禁されることの準備はできていたのか。一国の首相が拉致監禁された場合、自衛隊は 出動するのか、できるのか。そんなことは平然と行う国ではないか。過去にやってきたこ とを見れば」

 「金正日主席は『一部の妄動主義者と英雄主義者によるもので』と言うが、金主席本人 が当時、北朝鮮の公安の責任者だったのではないか」
「今回の外交交渉は大失敗だったと言える。慎重に次の交渉に臨んでもらいたい」