
【津】三重県津市庄田町の木工作家、杉山健一さん(63)の作品展「押草物語Ⅱ」が6日、同市安濃町東観音寺の安濃交流会館二階「安濃古道具店」で始まった。身近な野草の額装作品44点と木彫りの小さな猫16点を展示販売している。15日まで。正午―午後6時。水・木曜定休。
杉山さんの木工歴は20年以上で、会社員を定年退職した3年前に工房を立ち上げ家具、額縁、小物などを制作している。コロナ禍の庭の草取りをきっかけに草花を押し花にして額に仕上げた作品が人気を呼び、同所では昨年に続き2回目の個展となる。
エノコログサ、ドクダミ、ヒメスミレなど身近な草をそれぞれの魅力を生かすようクリやケヤキなど木を選び額縁に仕上げている。今回は押草の額に加え、白、三毛、茶トラなどの猫のさまざまなしぐさを手のひらに乗る木彫で表現。モデルは自身の愛猫という。
杉山さんは「身近な草の持つきれいさを感じ、猫のかわいいしぐさに癒やされてもらえるといい」と話した。