2021年6月2日(水)

▼新型コロナウイルスワクチンの1日当たり接種回数が加速していることが政府の集計で分かったという。世界的に最下位に近いなどとつい先日まで言われていたし、政府の慌てぶりは大変なものだったから当然だが、県は10%未満で接種率は低いという

▼24日のぶら下がり会見で、鈴木英敬知事は県の接種ペースが下位だと指摘され「システムへの入力が遅れているだけだと思う。数字に一喜一憂しない方が良い。遅れているようなことは全くない」と語っていた。「全く」というほどでもない。何を信じていいか、分からないコロナ禍時代のこれも典型ということか

▼65歳以上の高齢者がおよそ7400人と推定される熊野市で、5月31日までの接種完了者が766人。10・4%か。6月中にも終える自治体もあるというのが県の見立てで、同市は6、7月の予約に空きがあるとして河上敢二市長が「集団接種を活用してほしい」と呼びかけている。上を下への大騒ぎ―。予定はあってもその通りになるかは分からないということでもあろう

▼県が高齢者接種終了後の接種対象者を指針に定めた。余剰ワクチンの対応指針も策定。指針ばやりでどれがどれやら分からなくなるが、集団接種業務の市職員は対象者ではなく、余剰ワクチンの接種者として初めて登場する。首長らの〝抜け駆け接種〟のあおりを受けたか

▼熊野市も県と同じ基準が確立している模様。指針は市町の要望を受け「市町の独自方針を妨げない」。「都道府県で初めて」のお気に入りのフレーズ付きだが、実効にこだわりはなさそうだ。