荒廃から再生、空間で表現 南伊勢町で宇高さん作品展 三重

【インスタレーション作品と宇高さん=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で、奈良県の美術家、宇高明さん(70)の個展「灰より出でし物」が開かれている。18日まで。火、水曜は休館。

愛媛県出身の宇高さんは大阪芸術大学を卒業後、働きながら作品を制作。中断期間もあったが、平成28年ごろから作家活動を再開し、各地で個展を開いている。

同展には、空間を一つのアート作品として表現するインスタレーションを出展した。荒廃した場所から立ち上がり再生する様子をイメージして床に灰を敷き、組み合わせた木枠に約一メートル四方のベニヤ板を貼り付けて作品を制作。表面に黒い塗料や灰を塗り、質感にもこだわったという。

宇高さんは「作品を見て体感してもらえれば」と話していた。

入館料は一般700円、中高大学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館=電話0599(66)1138=へ。